中島山笠
納所山笠
佐賀県厳木町中島の山笠は、復活する際に日田に何度も行って研究したそうで、その
作りは日田系中島型とでも称した方が良さそうです。伽藍から人形まで全てが地区の
人達の手作りによる物であり、その完成度の高さには目を見張るものがあります。盆
正月には帰らなくても、山笠のある時には帰ってくる若者も多いといい、今ではすっか
り地元に定着しています。同じく佐賀県肥前町納所の山笠も、浜崎系と言うよりは、日
田系納所型と言った形状です。諸般の事情により不定期の開催になっていますが、も
う1台の鳳凰丸と共に、優雅な姿を見せてくれます。直方系は博多の岩山とは異なり、
大きな伽藍を基本にして人形や遣り出しを配置した物で、直方市や北九州市等で良く
見られます。元々直方は筑前黒田藩の支藩、直方藩として存在していた頃もあり、博
多から伝わったと思われる山笠が、独自の発展をしています。
黒崎祇園山笠
笹山
黒崎祇園山笠は笹山を奉納する等直方系の色彩が強いのですが、良く見ると人形山
には笹山にある杉壁を付けない等、結構目立つ特色があります。直方系の中には動
かぬ遣り出しを付けた物もありますが、黒崎の遣り出しは大きくて観音開きになる可動
式で、がぶりや練り廻しの時には激しく動きます。舁き棒も3本あり、これも直方系には
見られない特徴です。黒崎の山笠は畑の祇園社から伝わったと言われており、舁き棒
が3本なのは、その時の名残かもしれません。以上の事からも単に直方系とするよりは
直方系黒崎型とでも称した方が良く、前田、八幡中央、相生、穴生、引野、竹末等も同
型の山笠です。
福智町金田や伊方で見られる山笠は、戦前の直方系の山笠を彷彿とさせる物であり
かなり大きく作られております。金田を中心に赤池、伊方、糸田で多く見られます。
金田の山笠は地区によっては人形以外全て地元有志の手作りという山笠もあり、
中でも宝見の遣り出しは絶品です。上金田の山笠は、競演会会場で更に上部を積
み重ねる等、あきれるほどの高さになります。伊方地区でも近年競演会が開催され
るようになり、金田と同じく西流会、新友会等上部を積み重ねる山笠があります。
伊方の誠遊会、糸田の竜康会、友好会、赤池の山笠会の山笠は、筑豊でも最大級
の山笠で、正面と見送りに20体ほどの武者人形を飾っています。この巨大な山笠を
練り廻したりがぶったりするその姿は圧巻です。筑豊地区の山笠は若者が中心とな
って運営されており、普段から会費を積み立てる等地道な活動をしています。
 金田
 伊方